4.4.17

複雑に考えない楽な生き方

 シンチャオ!
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今日は、ベトナムの暮らしから得たものを記事にしています。

ベトナム生活の始まり

2012年に私たち家族は、
夫、2歳児の長男、私、そしてお腹の中の臨月になる赤ちゃんと共に日本からベトナムに越してきました。
妊婦が飛行機に乗車できる規定は飛行機会社により異なりますが、確か私は規定ギリギリでした。
当初日本でお世話になっていた産婦人科の医師にも診断書をもらい飛行機に乗車。
日本のみんなには、日本で産んでから、それからベトナムに行けばいい!
そう何度も心配していただきました。
はじめは私もそんな風に思っていたのですが、
なぜか安定期に入った頃から、ベトナムで産んでみたいな。と思うようになり、自分でベトナムの産婦人科を探し情報を調べていました。
当時日本人がベトナムで出産した情報もほとんどなかったのですが、私のワクワクセンサーが動き出してしまったのです。
赤ちゃんが生まれてから新しい環境に慣れるよりも、一人で(お腹にいる状態で)スーパーマーケットを探したり、環境に慣れておく方が動きやすくて良いと私なりに感じベトナムにやってきたのです。

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ベトナムで心が折れる

引っ越しした当初、近所を探索しようと自宅すぐにある、カフェに一人で行きました。
そこで、ベトナムコーヒーを頼んでのんびりしようかな。
お客さんは私一人。
私が座ってすぐに、私の席以外の椅子を机に上げ、床に水をまいてお掃除が始まりました。
え?
私、邪魔だったかな。今、ここに来るべきじゃなかったかな。。と感じ飲みなれないベトナムコーヒーを一気飲みしてモヤモヤしながら帰りました。
また、スーパーマーケットでは、レジで割り込み当たり前
知らないおばさまが、私の買い物かごに入った商品を勝手に掴んで取り出し、ジロジロ商品を眺め、ポイッとまた私のかごに無言で戻す。
エレベーターは降りる人が先だなんていうルールはない
ローカルバスは、時間どうりには来なく、乗車時にしっかり止まってくれなくて飛び乗らなければならないことも。
細かいお金がないと運転手さんに怒られる!
ベトナム生活は臨月妊婦には厳しい戦いとなりました。
小さなことでしたが、そんなことが積み重なって心が折れそうになり、何度も悔し泣きしました。
なんでベトナムの人は〇〇なんだろう?
普通そんなことしないだろう?
もっとこうするべきだ!

毎日イライラ、悶々としていました。

ハッとしたこと!

毎日が小さなハプニングと不満で過ぎ去っていたそんなある時
街の様子を見ていて、気がついたんです。
自分のちっぽけさに。
私が勝手に描いていた理想というのは今まで生きてきた日本の感覚なだけで、もしかしたら
私は『井の中の蛙』なのでは?
そう思うようになってから、狭くなっていた心の道が開け、ベトナムならではのルールを受け入れ、楽しむことができるようになりました。

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日本の常識は世界の非常識

知っていますか?
日本で、写真を撮る時に裏ピースが一時期、流行っていましたよね?
これ、インドでは、ウンチしたいという意味です。
インド人の旦那様を持つお友達に聞きました。
インド人からしたら、裏ピースで写真を撮るだなんてとんでも無く下品ですねw
また、小指を立てる!
日本では、約束とか、女の人、彼女?のような表現ですが、
これも、インドではウンチしたいの意味!
 日本では味噌汁のお椀に口をつけて味噌汁を飲みますが、ベトナムでは、必ず味噌汁にはレンゲが付いてきます。
また、お椀を手で持って食べるのも、日本ならでは。
今まで自分たちが普通に目にしてきたことが、一歩日本を出ると全く違う習慣になってしまうんですね。
いろんな意味でハッとします!
そんなことから、本当にベトナムという外国を興味深く見ることが楽しくなりました。

視点を変えると楽になる!

もちろん、ベトナムに住んで、日本の生活よりも物凄く不便だなと思った事は、本当に上げたらきりがないくらいあります。
初めてここベトナムに住んだ当初は、停電やら断水やらなんやらで、いちいち不便に感じていました。
日本のように時間通りにはいかないし、鈍臭いなーと思うこともあります。
けれど、物が無い、うまくいかないことを他人のせいにしたところで、どうにも解決方法にはなりません。
相手に文句を言っても自分も相手も不快な思いをするだけでしょう。
けれど、自分のモノの見方を変えると物凄く得るものが大きくなります。
停電のなかキャンドルで過ごす夜はいつもと違った特別なひと時になります。
街の明かりが消えるので、空の星や月、飛んでくる飛行機に目が行くようになります。
テレビの音も聞こえないので、聞こえるのは、近所の家族の笑い声や虫の声。
エアコンも消えるので、冷凍庫にあった保冷剤を出して体の熱をとったり。
こういうのって子供達にとっては特別な日なんですよね。
それと同時にいつも当たり前にあった電気に感謝するようになります。
そして、そんな時こそ、生きるために本当に必要なものがわかるのだと思います。

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複雑に考えすぎないこと

何より、物をたくさん持たなくても、人間は幸せに暮らせると私は思っています。
日本にいると情報が溢れすぎて、シンプルに生きていくことの方が難しく感じます。
テレビでは、今の流行りのファッション、メイク、ヘアスタイル情報が次から次へと流れてきます。
それらの情報は短期間で目まぐるしく変わっていきます。
おしゃれも楽しみたいので、決して流行りが悪いとは思っていません。
でももっと持ち物を厳選し、考え方を柔軟に、そして暮らしをシンプルにすることで、
大切な何かが見えてくると思っています。
複雑に考える頭をもっとシンプルな頭に切り替え、他人や自分を受け入れることで、
これから自分の世界が広がり、変わっていくのではないでしょうか?
たまには立ち止まって空の動きに目を向ける心のゆとりを持つのもお勧めです。


今日も最後まで読んでいただきましてありがとうございました。